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モニタキャリブレーションに必要なすべての機能が揃った最上位モデル
メーカー名:
Datacolor
総合評価:72 
カテゴリ:
キャリブレーション
製品名(機種名):
SpyderElite
レビュワー: ふたこぶラクダ ( 2013/09/13登録 )
70
使いやすさ
60
安定性
80
軽快性
80
マニュアル
20
今回、Spyder4Eliteの試用機会を得たのでレポートしよう。

1.製品パッケージ

製品は写真1の様な構成で、センサー本体にスタンド、ソフトウェアCDに「かんたんクイックスタートマニュアル」を始めとした幾枚かの紙片が付属している。

2.試用環境

試用したのはWinXPのPCで、モニターはEIZO製EV-2334WをDVIで2台接続してある。

設置環境は写真2の様にデスク脇に窓(北向き)があり、天井には蛍光灯、卓上にはデスクスタンド(共に一般の蛍光灯)がある。

本来、理想のカラーマネージメント環境としては、窓からの外光を抑え、モニターに遮光フードなどを備えると共に、高演色蛍光灯などを整える必要があるのだろうが、一般の写真愛好家としてこの「素人環境」でどこまでカラーマッチング可能かトライしてみようと考えた。

このPCでは時々ウェブ用の写真データを加工している他、RAWデータの現像&レタッチにはPhotoshopとNikon Capture NX2を併用しており、プリンタはEPSONの複合機EP-902Aだ。

この環境にSpyder4Eliteを導入してみた。

3.事前準備

直ぐにインストールに取り掛かりたいところだが、事前に

1)モニターのカラー設定のリセット
2)他のカラーマネージメントツールの停止
3)ビデオカードのカラー調整をリセット
4)スクリーンセーバや省電力機能の停止
5)Spyder4Elite最新版のダウンロード

等の準備が必要だ。

またその際、モニターで設定可能なガンマ値や色温度を確認しておくと良い。

4.インストール

インストールは付属の「かんたんクイックスタートマニュアル」にしたがって進めれば簡単にできた。

5.キャリブレーション

1)いきなりトラブル発生?!

早速ウィザードにしたがってキャリブレーションを行ってみたが、直ぐにつまずいてしまった。

「環境光の測定(写真3のA)」の場面でモニター周辺の環境光を測るのだが、スタンドに置いたセンサーをどこにどちら向きに置けばよいかがワカラナイのだ。

いろいろと調べてみたがここは非常にわかりにくく、結局販売元のイメージビジョン社のサポート窓口に尋ねてみた。

そうしたところ、環境光の測定はスキップし、代わりに評価光の測定を行った方が良いことなどを教わった。

字数の関係から詳しい説明は別の機会に譲るが、キャリブレーションには最終的に印刷物を見る(評価する)環境が大きく影響する。

私の環境の場合、デスクスタンドを点灯した卓上がそれに相当する。

そのため、環境光を測定する代わりに評価環境での色温度を測定し、それをターゲットにモニターをキャリブレーションすることにした。

2)評価光を測定しターゲットを決める

そこで、写真4の様に印刷物を評価する環境にセンサーを置いてSpyder4Eliteの「色彩計」で測定してみた。

この作業を天候や時間帯の違いで複数回計測し、キャリブレーションのターゲットを

 ガンマ:2.2
 色温度:4400K
 明るさ:100カンデラ

に設定することにした。

ここまでは面倒だったが、この後のキャリブレーション作業はスムーズに進んだ。

同様に2台目のモニターもキャリブレーションすると共に、ウェブ用の設定として6500Kをターゲットとしたプロファイルも作成した。

3)キャリブレーション前後の比較

キャリブレーションを終えるとSpyderProofが起動し、キャリブレーション前後の比較が簡単に行える。

4)その他のツール

キャリブレーション終了後にはモニターの色域を閲覧できる(写真3のB)他、色調応答をグラフ化する「曲線」ツール(写真3のC)や前述した「色彩計」ツール(写真3のD)、さらにSpyder4Elite独自の機能としてコントラスト比や画面均一性のチェックツール(写真3のE)が備わっており、モニターの様々な状況を把握することができる。

6.印刷物の評価

2種類作成したモニターのプロファイルは、付属のProfileChooserで簡単に切り替えが可能だ。

そこで、環境を切り替えながらRAWデータの現像から印刷までを行ってみた。

作業はNikon Capture NX2で行い、露出調整や印刷設定などはできるだけ共通にし、カラーバランス等の調整のみを環境に合わせて行った。

写真5が印刷物とモニター表示を比較しているところだ(比較のため左側のモニター上には印刷物を並べてある)。

1)4400Kでの現像&印刷結果

「4400K環境」では、モニターが黄色味掛かって見える。

そのため、自ずとカラーバランスを「青色方向」や「緑色方向」にスライドすることになる。

その結果、モニター上では良い色合いに見えても、印刷物は青みがかってしまい、髪の毛が緑っぽかったり、肌色が不健康そうになってしまった。

2)6500Kでの現像&印刷結果

「6500K環境」では、未キャリブレート状態のモニターに見え方が近いため、カラーバランスをあまり動かさずに望みの色合いに調整できた。

結果として、印刷物は「4400K環境」よりは良い色合いになったが、ジャケットのキャメルカラーの色合いや背景の薄紫色の色合いがモニター表示とは異なってしまった。

7.製品の評価

それでは、製品の評価をまとめてみよう。

1)操作性:70点

キャリブレーション操作自体はとても行いやすい。

得点を減じたのは、マニュアル等の情報が不足している点だ。

2)使いやすさ:60点

使いやすいことは使いやすいのだが、前項と同じ理由からこちらも得点を減らさざるを得ない。

付属のヘルプだけでは十分ではなく、結局ネット上の情報を探さなければならなかったりした。

3)安定性:80点

比較的安定して使えているが、タスクトレイのアイコンが消えてしまったり、ノートPC+外部LCDだと色が変になったりしたことがあった。

4)軽快性:80点

軽快な使い心地だが、ワイドモニターが2台あると届かなくなってしまうのでセンサー付属のUSBケーブルがもう少し長い方が良いと思う。

5)マニュアル:20点

これまで色々と述べてきたが、これには厳しい点数を付けざるを得ない。

付属の紙片も「Spyder4」であるべきところが「Spyder3」となっていたりなど誤植が多い。

6)総合評価:72点

色々と原因を探っているが、印刷物との完全なマッチングはまだ「道半ば」だ。

しかし、2台並べたモニターの色合いはピッタリと合う様になった。

ここまでの評価は厳しめだが、何度も丁寧にアドバイスをくれたサポート窓口を評価に加え、総合評価としては72点としたい。

8.最後に

本製品は様々な調整や測定を行えるため、その性能を活かすことができれば非常に有効なツールとなろう。

しかし、そのために必要なカラーマネージメントの全体知識や作業フロー、目的に応じた設定情報などに欠けているのは残念だ。

「プロのツールなのだから…」と言われてしまえばそれまでだが、それでは一般の写真愛好家にはなかなか手が出しにくくなってしまう。

メーカーにはより一層の情報提供をお願いして私のレポートとしたい。


製品詳細ページ
http://www.datacolor.jp/products/monitorcalibration/spyder4elite.html

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